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03_敷地調査 敷地の読み取り
事前調査の内容を踏まえ敷地調査に向かいました。
敷地調査を行い私たちは木更津駅前に対して以下のような印象を持ちました。
「低層なまちなみのある、空き地の連続するまち」
対象敷地周辺では低層な建物が多く、5層以上の建物のアウトランはまちのいたるところでも見れるほどでした。
また対象敷地周辺には駐車場を含む多くの空き地があり、空き地と空き地が繋がった場所では空が開けていました。
羽田空港から飛び立ったばかりの飛行機が頻繁に空を飛んでいる姿が印象的でした。
また対象敷地からは近くにある商店街の様も建物の間から垣間見ることができました。
現地調査からもどり、私たちはアナログとデジタルによる情報の整理をしました。
L(Scale:1/30,000)
M(Scale:1/2,000)
S(Scale:1/500)
L(Scale:1/30,000)M(Scale:1/2,000)、S(Scale:1/500)の白地図に現地で感じ
たことや気づいたことをプロットし、行く前ではわからなかった敷地固有の情報を共有、可視化しました。
またデジタルツールによって可視化も行いました。
Lumionで作成した対象敷地の中心からの360度パノラマ写真です
Lumionを用いて対象敷地へのアプローチをデジタルで再現しました。
色は対象敷地中心からの距離別に青(50m)、緑(100m)、黄(150m)、赤(200m)で表しています。
場所によっては空地(駐車場)が重なり、黄色や赤い建物まで垣間見ることができました。また隣接する道路を歩いていくと、場所によって建物の重なり方が移り変わり、
距離のちがう建物がレイヤーのように重なり合う場所であると発見しました。
またGrasshopperをもちいて目線の中で見ていたシークエンスを定量的に把握しようと考えました。
これは建物の動く視点から視線を伸ばし、建物にぶつかるものと抜ける視線の割合をグラフ化しました。視線の色は視線の長さを表しており、近いものから(視線が短いものから)白、黄、赤、青色で表しています。
これにより空き地では両側建物に囲まれた商店街より開けていることがわかりました。
またGrasshopperを用いてGoogle Earthストリートビューの中に簡単なvolumeを配置し、
空地の多いこの敷地において、計画予定のvolumeがどの程度の大きさなのか、まちからの見えはどのようになっているのかを把握しようとしました。
見てみると、要求された建物volumeは想定よりも大きく、周辺からは圧迫感をも感じました。
一見どこにでもあるようなまちに見える木更津も現地調査で感じた印象とデジタルツールを用いた検証を行うことでこの場所固有の特性を見ることができました。