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05_プログラム「木更津のイエ」

かつて、このまちにあった商店街のように、住宅と消費と場は密接でした。しかし、大型スーパーの郊外進出やアクアラインの開通により消費の場はこのまちから外へと移ってしまいました。

住むことと働くことは密接だった。

これまで私たちは、デジタルツールを用いることで木更津のまちの見えない資源を発見し、その可視化をおこなってきました。その過程で木更津という街には多くの資源があることに気が付きました。

多様化する現代社会の中で私たちが発見したまちの資源も埋もれてしまい、この場所に住む人々ですら気が付いていないのではないでしょうか。

そんな木更津というまちに当たり前にあるまちの要素をこの敷地にサテライトして、様々な活動をおこなえるオフィスを提案します。このオフィスでは、地域の人々が食事をしたり、遊んだり、談笑したり、それを提供する人は働くことができます。

木更津市民の生活がこの建築に集積され、循環していきます。

それは経済性を目的とした「働く」ではなく、生活が他者の生活を補完していくようにして、この家は成立します。

 

対象敷地もまた、私たちが発見した資源をもっています。駐車場のもつポテンシャル(視線・風の抜け、空への意識)を残しつつ、減り続ける住宅の機能をこの敷地にサテライトします。

 

 

かつてこの場所にあった住宅は人口が減っていくとともに空き家となり、現在のような駐車場へと変わりました。

土地利用の変遷から住宅が空き家になって駐車場が増えっていった。

 

住宅が減少していくことでかつてあったコミュニティは少しずつ薄れていきます。この建築では木更津市民みんなの家として木更津一家の家として新しい関係を生んでいく。

 

老人が囲碁をしていて、見下ろすと下校した小学生が勉強を始める。スラブの高さを操作し、小学生が囲碁をする老人に気づけば、勉強を聞きにいくことがあるかもしれない。

 

この建築はかつて生活があり、現在、駐車場となっている場所に新たな生活のカタチを挿入していきます。

 

このプログラムを成り立たせるためにはこの敷地にどのような建築が建つべきなのでしょうか。

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