top of page

08_建物のエッジ

事前調査と現地調査をもとに見出した木更津の目に見えない資源を価値化するためのパラメーターをモデリングツールによって三次元的にビジュアル化してみました。三次元上で表現すると平面では見えてこなかった関係が見えてきました。

建物のエッジの線を延長させボリューム化してみると、それまで見えていなかった建物のエッジの線が見えてきました。

「建物エッジ」は「空のエッジ」でもあった。

ということです。

 

つまり、この線を繋いだ線を境に視線的環境が大きく切り替わると言えます。

この線より下では正対する建物の面と視線が合い、これより上では視線の抜ける割合が大きく上がることを発見できました。

 

周辺の建物の大きさのバラつきによって見え方が多く変化します。

そこで私たちは階層ごとに床をはっていくのではなく、周辺の建物のエッジを延長した線からそのまま建物を構築してきます。

周辺の建物

私たちの提案では、敷地周辺の住宅から対象敷地へのサテライトであり、まちからの見え方を重要視し、設計していくことにします。

敷地周辺の建物を主体で見たとき、つくられた面からその建物をみると、建物と正対するような関係がつくられます。

敷地を向いた建物の方向性を感じることができます。

 

 

また、地上レベルでの建物のエッジは対象敷地から連続する空隙を可視化します。

対象敷地周辺にある空隙(建物の隙間、駐車場)をそのまま敷地に延長してきます。それらを空隙にすることで周辺の空隙と空間的につなげることができます。周辺の空隙と一体的にピロティを配置していくことで、視線の抜けをつくりだします。

bottom of page