top of page

今回の40m×40mの駐車場に地域住民のための新たな生活の場を挿入するにあたり、この敷地内に設計する手がかりとして、対象敷地の空間を把握することから始めました。

 

CD解析

05_プログラム「木更津のイエ」

対象エリアに点在する駐車場や低層の街並みが生み出す空隙は風の通り道となっていました。風は線路やまちの隙間を通り、この敷地内にも流れ込みます。

Grasshopperを用いて敷地の三次元視線距離分析

 

敷地を6m×6m×6mの立方体で分割し、一つ一つ「遮られる視線」「抜ける視線」の割合を割り出した。三次元の空間の位置ごとに、どの程度視線が開けているか(遮られているか)何が見えるかを把握することができました。

 

(空間視野分析の動画)

 

遮られる点はその距離によって、黄色→赤→青へと色が変わっていく。立方体ごとに視線の抜ける割合が変化し三次元的にゾーニングしていくことができる。立方体が隣り合っていても抜けの割合の数値は複雑に重なり合う街並みに応じて大きく変化します。

また、高さが高くなるほど視線の抜けの割合も大きくなり、空や遠くの景色が見えるようになります。

07_形態スタディ

形態がもつ意味や効果さらにその変数を抽出し、検証と形態のオルタネートを行います。形態の変数を設定し、形態と環境(時間、人の動き、風の流れ)の双方をGrasshopperやその他の検証ソフトを用いて動作させることで、形態のもつ意味、建築が周辺に与える影響を分析していきます。

 

まず、phase1では敷地調査で得られた気付き・環境の読み取りなどから、形態のヒントとなる抽象的なスタディ案を列挙していきました。(3DモデルはActivityへ)

・視線検証(Grasshopper,Lumion)

・日影解析

・CFD解析

3つの検証行いました。

この形態は対象エリアにある駐車場や建築の間の空隙を吹き抜ける風を建築内部に取り込むことを考えてつくりました。壁の角度や粗密を変更することで風の抜け方、光の入り方、視線の抜けた方などさまざまな視点から形態を変位させて要素を取り出す。

bottom of page